2006年にバリアフリー法が施行されて、すっかりバリアフリーという言葉は定着しましたね。
実際に駅や公共の施設には手摺やスロープ、多目的トイレなど整備が進んでいます。一方、個人の住まいでは、まだまだリフォームが進んでいるとは言えない感じです。
最近のトピック
手摺の形状は
手摺と言えば丸い棒というイメージでしょうか?年齢と共に握力も落ちてきますから、丸い棒では滑ってしまうことがあります。特に浴室では顕著ですから、凹凸のある滑りにくい形状の物を使用するのが安全です。また、手摺自体も真っすぐではなくクネクネ波打った形状の物が販売されています
段差の解消
住宅内の段差は3mm以下にしなさいというのがバリアフリー法に記載されています。廊下とお部屋の段差やお部屋同士の段差は意外と簡単に解消することできるのですが、トイレや洗面の出入口ってなぜか大きな段差がついていることが多く、困ってしまうことが多いです。中途半端に直すと危ないので、段差解消はあきらめて、逆に段差が目立つように色を変えたりもします。
廊下の幅、お部屋出入口の幅
正直、これは変更が難しいです。おいそれと柱を抜くわけにはいきませんからね。非木造の建物なら対応できる確率も高いのですが、木造では難しいです。ちなみに一般的な車椅子の幅は40cm程度、余裕をもって通れる通路の幅は70cm以上です。
大きな開口には開き戸(ドア)よりも引戸
幅70cm程度の大きさなら、ドアでも引戸でも大差ないですが、それ以上の大きな開口が欲しい場合は引戸にするのが安全です。幅の大きなドアは開閉しにくいだけでなく、開閉の時に大きなスペースを取ってしまうため衝突の危険性まで出てきます。
トイレの入り口は
トイレの入り口は便器の正面ではなく、脇が良いです。トイレの位置を変更する場合は検討しましょう。